2022.4.28
南港南の西の果てまでGo Outをした帰り、加賀屋商店街を通ったら、おじさんたちが商店街の真ん中に大きなものを広げて通りを占領していた。
通りを通る人は怪訝そうにしていたり、寛大に作業が止まるのを待っていたり、それぞれの反応。俺は特に急いでいなかったし、何をしてるのかが気になったので、聞き耳を立てて作業を観察した。
絞めて決めてしもた方が
2022年4月28日 19:19
どうやらこのおじさんたちは商店街のアーケードに掲げる旗を入れ替えているようだ。3人のおじさんが商店街を横断する長いポールに大きな旗の紐を絞めている中、指揮をとるおじさんが全体のバランスを確認して「絞めて決めてしもた方が」とサポートする。
無事に作業が終わり掲げられた旗は、鯉のぼりの形の旗。そこにたくさんの子供たちの絵が飾られていた。なるほど、子供の日に合わせてアーケードにたくさんの旗を飾るのか。
その旗の作業が終わると次の場所へ移動して、次の旗を準備する。当たり前だけど、旗を作るところからこうやって飾るまでには、たくさんの人が携わる大掛かりな準備があったはず。しかもこんな制作を行事ごとに行っていると思うと、当人たちにはその自覚がないかもしれないけど、美術って生活に根付いてるんだなって感心する。
街の人に多少の迷惑をかけ、時には嫌な視線を受けながら展示された、気づかない人には気づかれないことをも寛大に受け入れた作品群。これらは誰に評価されようがされまいが知ったこっちゃない、これでいいのだとどっしりと構えたすごい作品なのかもとか考え出したら、おじさんたちはいろんな覚悟を背負って作業しているのかもとか思考が止まらず、自分本位で勝手な解釈だけど、おじさんたちに励まされたような気になれて、なんかやる気が湧いてきた。
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things that i (we) heard
走れクソガキ
2022年2月26日 19:10
加賀屋商店街の南の端にあるライフから出てきた親子が目の前の道路を渡るとき、お父さんが息子に「走れクソガキ」と叫んだ。言葉だけの印象だと暴言だろうけど、俺には愉快な家族の微笑ましいやり取りに見えた。こういう関係性を否定することが良い社会だとは言い切れないと思うんだけど、この先こういう関係性も規制されるんだろうか。